パリ郊外のモーリス・ドニ美術館

今回の記事では、パリ郊外にあるモーリス・ドニ美術館についてシェアします。

パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レーには、ナビ派を代表するモーリス・ドニが過ごした家があり、現在は美術館として一般公開されています。

小規模ですが、ドニの絵画がたくさん鑑賞でき、建物自体も見応えのある美術館。フランス絵画好きにおすすめの場所です。

目次

パリから郊外のサン・ジェルマン・アン・レーへ

パリ滞在中、RER A線に乗ってサン=ジェルマン=アン=レーへ向かいました。パリ中心部から電車でわずか30分の距離です。

駅を降りると、パリの喧騒とは違う、落ち着いた雰囲気に包まれます。パリ郊外の高級住宅街なので治安も良く、素敵な専門店もたくさんあります。

モーリス・ドニ美術館へ

駅から歩いて10分ほどで、美しい邸宅風の建物が見えてきます。小さい邸宅です。

こちらがモーリス・ドニ美術館(Musée départemental Maurice Denis)です。

ドニが実際に家族と暮らし、アトリエとして使っていた邸宅を改装した美術館です。ドニが住む以前は小規模な修道院として使われていたこともあります。

中に入ると、まず感じるのは、大きな美術館とはまったく違う、こじんまりとした小規模な美術館ということです。

展示室は小規模ですが、宗教画や家族を描いた絵が並び、やさしい色彩と穏やかな雰囲気。画家の生活空間に招かれたような気持ちになります。

美しい礼拝堂

一番のハイライトは、美術館の庭に面した小さな礼拝堂。

壁一面に広がるフレスコ画は、空間そのものがアート作品。淡い水色の礼拝堂がとっても印象的です。

静けさの中で座って眺めていると、自分までその世界に入り込んでしまったような感覚になりました。

庭園でもひと休み

展示を見終えたあと、庭園に出てみると緑が心地よく、ベンチでのんびり。彫刻も置かれていてアートを楽しめます。

パリの大きな美術館とは違って観光客も少なく、贅沢なひとときを過ごせました。

ドニもきっとここでインスピレーションを得ていたのだろうな、と想像しながらゆっくりしてみました。

サン・ジェルマン・アン・レーの街歩き

美術館を後にして、街のシンボル「サン=ジェルマン城」へ。

ルイ14世誕生の地であり、今は考古学博物館になっています。

天気が良ければ、城の前のテラスからは、パリのエッフェル塔まで見渡せる絶景が!この日はあいにく曇りでしたが、それでも雄大な景色が楽しめます。

森の散歩道も広がっていて、パリ近郊とは思えないほど自然を満喫できました。

そのあとは、町の中心でショッピング。有名なチョコレート店や蜂蜜専門店でお買い物をしました。

観光客でいっぱいのパリ中心部と違って、地元の人がのんびり過ごしていて、郊外ならではの落ち着いた時間を味わえました。

モーリス・ドニ美術館情報

アクセス:RER A線で「Saint-Germain-en-Laye」駅下車、徒歩10分

開館時間:水曜〜日曜 10:00〜17:30(最終入場は閉館30分前まで)

休館日:月曜・火曜

料金:大人 5ユーロ、割引あり。18歳未満は無料

所要時間:美術館見学 1〜2時間、街歩きと合わせて半日〜1日がおすすめ

まとめ

モーリス・ドニ美術館は、パリの大きな美術館では味わえない「芸術家の生活に触れるような体験」ができる特別な場所でした。

静かな礼拝堂、緑に囲まれた庭、そして街全体の落ち着いた雰囲気。

パリ旅行に少し余裕があるなら、サン=ジェルマン=アン=レーへの小旅行はとてもおすすめです。

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この記事を書いた人

30代のトリリンガル。フランスの国立大学の歴史学部に在学中。翻訳者と日本語講師もしています。当ブログでは、フランスの旅行・歴史・語学に関する情報を配信しています。海外一人旅歴18年。これまでに30カ国・100都市以上を巡る。フランスは60以上の街や村を訪問。

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