ヨーロッパ文化遺産の日に巡る、パリのおすすめ観光スポット5選

今回は私が大好きなフランスのイベント、「ヨーロッパ文化遺産の日」について、おすすめの観光スポットをシェアします。

歴史や文化遺産が好きな方は、絶対に楽しめるイベントだと思います。

9月下旬にフランス旅行を計画している方は、ぜひパリ観光の参考にしてください。

この記事では私が実際に行ってみて、特に良かったと思った「ヨーロッパ文化遺産の日」のおすすめのスポットをご紹介します。

目次

ヨーロッパ文化遺産の日とは

ヨーロッパ文化遺産の日は、毎年9月の第三週末に行われるイベントです。フランスから始まった文化遺産を楽しむためのイベントは、現在ではフランスだけでなくヨーロッパ中で行われる人気のイベントとなっています。

普段は非公開の政府機関、官公庁、美術館が特別に公開されたり、通常は有料の施設に無料で入場することができる日です。

ヨーロッパ文化遺産の日の予約方法

公式サイトから施設やイベントの情報を確認することができ、場所によっては入場予約も事前にできます。

人気の施設は、予約が必須で、予約争奪戦になることもあります。

予約開始日や予約方法は、施設によって違いますので、公式サイトをよく読んでみてください。

予約が必須でない施設も事前予約をしておけば、待ち時間が少なく、時間通りに入れます。行きたい場所がある場合は、できる限り事前予約をしておくのがおすすめです。

“Journées européennes du patrimoine” と検索すると公式サイトが出てくると思います。

こちらの公式サイトは、はっきり言うと、とても使いづらく、見にくいです!笑

「予約開始日が詳しく書かれていない・・・」とか・・・

「予約開始時間を過ぎてもなかなか予約ができない、なぜ・・・」と思っていたら、いきなり予約ができるようになっていたり・・・

いつ予約が開始になるのかハラハラドキドキ。

気づいた時には予約が一瞬で埋まっていた・・・など、フランスらしさ満載でカオスな感じです。

超人気の場所は、一瞬で予約が埋まります。どうしても行きたい場所がある人は、予約争奪戦に勝ちましょう!

頑張ってチャレンジしてみてください!

ヨーロッパ文化遺産の日に特におすすめの観光スポット5選

おすすめ観光スポット① エリゼ宮(大統領官邸)

 文化遺産の日に毎年1番人気なのが、エリゼ宮・大統領官邸です。

エヴルー伯爵の住まいだったことから「エヴルー館」という名前がついています。

ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人や、ナポレオン1世のジョセフィーヌ皇后が住んでいたことも。

1848年から大統領の住まいとして使われています。

大統領就任式や晩餐会が開かれる祝祭の間(Salle des Fêtes)、大統領執務室の黄金の部屋 (Salon Doré)、毎週閣議が行われるSalon Murat、大統領夫人の執務室、中庭が見どころです。

私がエリゼ宮を訪れた2010年頃は、まだ事前予約制度がない時代でした。朝から約8時間くらい並んで、午後になってやっと入場できた記憶があります。

毎年人気No.1の施設なので、予約は争奪戦になる可能性が高いですが、とても素敵な場所です。ぜひ予約して、こちらの場所を訪れてみてください。

おすすめ観光スポット② リュクサンブール宮殿

リュクサンブール公園に建つ宮殿もおすすめ観光スポットです。ここは、国会の上院に当たる元老院の議事堂です。

この宮殿は、マリー・ド・メディシスの居城だったことでも有名です。

1階の見どころは黄金の本の間(Salle du Livre d’Or)です。お部屋全体が装飾が施されていて、とにかく豪華です!

2階の見どころは、第二帝政時代の大広間(Salle des Conférences)とフランス元老院の議事堂(Salle des Séances)です。

第二帝政時代の大広間は、とにかく豪華です!天井に描かれた絵画も必見。ヨーロッパやフランスの重要人物が描かれています。また、ナポレオンが元老院の議会で座った玉座も展示されています。

フランス元老院の議事堂は、半円形の議場で、フランスを代表する政治家たちの7体の彫刻が存在感を放ちます。

最後の見どころは、議長の部屋とナポレオンの間です。

19世紀初頭のバロック風の面影を垣間見ることができる議長の部屋が見学できます。

ナポレオンの間もとても興味深く見学することができます。ナポレオンの肖像画と、ナポレオンから元老院へ向けたメッセージが刻まれていて印象に残っています。

おすすめ観光スポット③ パリ市庁舎

パリ市庁舎の予約は、数日前まで予約が可能で、比較的予約が取りやすい施設のようです。

豪華な大広間では、パリ市庁舎の歴史やパリ市の予算の使い道(建物や噴水の修復に実際にいくら使われたのかなど・・・)を説明したパネルが設置されていました。また、パリの特産品なども紹介されているコーナーもありました。

パリ市の議会場やパリ市長の部屋も見学できます。

海軍の方も参加されていて、潜水艦の模型の説明もしてもらったり、一緒に記念撮影もしてもらいました!

最後はパリ市庁舎の図書館の見学です。こちらはパリ市在住の方は登録すれば、いつでも図書館が使えるとのこと。素敵な空間で本を読んだり、勉強したり、夢があります。

おすすめ観光スポット④ ソルボンヌ大学

ヨーロッパで最も古い大学の一つであるソルボンヌ大学。中世から続く伝統と歴史ある大学です。

こちらは普段はソルボンヌの学生しか入ることができません。一般の方向けには1年に1回、この日だけ内部を見学できます。

ソルボンヌ大学(正式名称はパリ大学)の起源は13世紀。神学者ロベール・ド・ソルボンによってできた大学です。

まず最初の見どころは「文学の階段」。2階へ登ると、ソルボンヌ大学の歴史がわかる絵画が描かれています。中世の当時の学問の様子が詳しく描かれています。

学長を務めていたリシュリューの間、レセプションの間、文学と科学の扉、調印の間・・・見どころがたくさんあります。ソルボンヌ大学の歴代のコスチュームを見ることもできます。

「科学の階段」を降りた後は、大講義室の見学。円形劇場の形をした大教室です。こんな素敵な所で、歴史上の有名な偉人たちが勉学に励んできたのでしょうか・・・感動します!

その後も、中庭・リシュリューの大講義室・図書館・チャペルなど、歴史ある素敵な場所を見学することができます。

ここに訪れた当時は、フランスの大学への入学を志していた時期だったので、「いつか、フランスの大学で勉強するぞ!」とテンションが上がったのを覚えています。

おすすめ観光スポット⑤ルーヴル美術館の学芸員によるツアー

ルーヴル美術館の学芸員の方による屋外ツアーに参加しました。こちらは、事前予約が必須です。

私が参加したのは、ルーヴル美術館の建物を説明してくれるガイドツアーです。

20人くらいの少人数のグループで、学芸員の方が1時間くらいルーヴル美術館の建物について説明してくれました。

とても詳しく説明してくれますし、アットホームな雰囲気なので、色々質問もできちゃいます。学芸員の方から直接お話を聞ける貴重な機会となりました。

フランス語がわかる方はぜひ参加してみてください。とても興味深いツアーでした。

ヨーロッパ文化遺産の日に巡るおすすめ観光スポットのまとめ

ヨーロッパ文化遺産の日は、普段は入れない政府機関、官公庁、美術館などを見学できる1年に1回だけのチャンスの日です。

フランスの歴史や文化遺産を知ることができる貴重な日ですので、ぜひ興味のある場所を訪ねてみてください。

2024年のヨーロッパ文化遺産の日に巡った観光スポットも紹介していますので、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

フランスの歴史や文化遺産を知るきっかけに、また、「ヨーロッパ文化遺産の日」にパリを訪れる方の参考になれば嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代のトリリンガル。フランスの国立大学の歴史学部に在学中。翻訳者と日本語講師もしています。当ブログでは、フランスの旅行・歴史・語学に関する情報を配信しています。海外一人旅歴18年。これまでに30カ国・100都市以上を巡る。フランスは60以上の街や村を訪問。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次