大人女性のための美術館・博物館の楽しみ方

旅先で美術館や博物館を訪れる時間が、年々好きになっています。

若い頃は「せっかく来たのだから、全部見なければ」と、地図を片手に展示室を急ぎ足で回っていました。

ですが最近は、ゆっくり見た方が、ずっと心に残ると感じるようになりました。

この記事では、美術館や博物館を自分のペースで楽しむための、私なりの鑑賞の仕方をまとめています。

この記事はこんな方に向けて書いています。

  • 美術館や博物館の楽しみ方を知りたい
  • 美術館で疲れない鑑賞方法を知りたい
  • フランスや海外の美術館に行く予定のある方
目次

まずは「全部見ない」と決める

美術館に入る前に、「今日は、全部見なくていい。」と私はいつも決めています。

有名な作品をすべて追いかけなくても、展示室を端から端まで回らなくても、美術館は十分に楽しめます。

事前に、「これだけは見たい作品を3〜5点」決めておくだけで、気持ちはぐっと楽になります。

見たかった作品を見逃して後悔するということはなくなるので、美術館を訪問する前に、絶対見たい作品だけは、確認するようにしています。

建物そのものを楽しむ

美術館や博物館は、作品だけでなく建物そのものも展示の一部だと感じています。

天井の高さ、差し込む光、床の音、階段のかたち。

展示室に入る前、エントランスに立った瞬間の空気も、その場所ならではの体験です。

フランスの美術館や博物館は、宮殿や修道院など歴史的建築物を改装していることが多いので、外観や内装にも注目してみると色々な発見があると思います。

作品を急いで見なくても、建物を感じるだけで、その美術館を訪れた意味は十分にあります。

服装と持ち物で、疲れは8割決まる

美術館巡りで意外と大切なのが、服装です。

  • 歩きやすい靴
  • 温度調整しやすい服
  • 両手が空くバッグ

展示室は広く、空調も場所によってかなり違います。

少しでも「寒い」「重い」「歩きにくい」と感じると、作品に集中する前に疲れてしまいます。

快適さは、鑑賞の一部。

そう考えて準備するだけで、滞在時間の質が変わります。

「分からなくていい」という気持ち

美術館や博物館では、「作品を理解しなければいけない」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。

解説を読まなくても、背景が分からなくても、

「なんとなく好き」「惹かれる」

それだけで十分だと思います。自分の感覚を、そのまま受け取る。

それも立派な鑑賞の仕方だと思っています。

タイミングが合えば、ツアーに参加してみる

もしタイミングが合えば、美術館や博物館のツアーに参加してみるのもおすすめです。

フランスの美術館では多くの場合、フランス語や英語での案内になりますが、すべてを理解できなくても問題ありません。

  • なぜこの作品が重要なのか
  • どこを見ると面白いのか

ガイドの説明を聞くだけで、作品との距離がぐっと縮まります。

短時間のツアーでも、鑑賞のヒントをたくさん持ち帰ることができるので、私もよくガイドツアーに参加しています。

企画展やイベントも、よい入り口になる

常設展だけでなく、企画展や期間限定のイベントも、実はとてもよく考えられています。

テーマが分かりやすく、初めての人でも楽しめる構成が多いのが特徴です。

旅の途中で偶然出会えた企画展は、その時期ならではの思い出になります。

おわりに

美術館や博物館は、「たくさん見て回る場所」ではなく、豊かな時間を過ごす場所だと思っています。

無理をせず、焦らず、自分のペースで鑑賞する。

そうして過ごした時間は、旅が終わったあとも、静かに思い出の中に残ってくれます。

次の記事では、パリの美術館を疲れずに回る具体的な方法について、もう少し実践的なお話を書いています。

よろしければ、そちらもあわせて読んでみてください。

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この記事を書いた人

日本を拠点に、ときどきフランスへ。仏大学で西洋史を専攻し、『大人の学び』を続けています。フランス政府公認ガイドを目指しながら、旅と美術、歴史を通してフランスの物語を綴っています。フランス各地で出会った美しい風景と記憶をお届けします。

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