久しぶりのルーヴル美術館へ、女性一人旅で巡る名画と古代美術【パリ旅行記】

パリで一番好きな美術館は、もちろんルーヴル美術館です!

この記事では、パリのルーヴル美術館を一人旅で訪れた滞在記をシェアしたいと思います。

ルーヴル美術館は何度も訪れていますが、フランスの大学で専門的に西洋史を勉強し始めてから訪れるのは初めて。

イタリア絵画、ルーヴル美術館の名画、ギリシャ彫刻、古代エジプト、古代メソポタミア、近代絵画の順で巡る静かな半日ルート。

歴史や芸術を通して“自分と向き合う時間”を楽しむ旅の記録です。

ルーヴル美術館必見の名画や美術は、他の記事でもシェアしていますが、それ以外にも見どころがたくさん。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

目次

久しぶりのルーヴル美術館へ

6年ぶりのルーヴル美術館。西洋史を勉強している私は、今回のパリを訪れるにあたり、じっくりと美術館を味わう時間を取りました。

ピラミッドの下をくぐる瞬間の高揚感、ひんやりとした石造りの空気…

ここは何度訪れても特別な場所です。

古代ギリシャの永遠の美に再会

ルーヴル美術館を入って、まず行くのはサモトラケのニケ。

階段の上に現れる《サモトラケのニケ》は、いつ見ても息をのむほど美しい。

石でできているはずなのに、風を感じるような軽やかさがあり、まさに“永遠の美”という言葉がふさわしい作品です。

風を受けて羽ばたく姿は、今にも動き出しそうです。

イタリア絵画の世界へ:レオナルドとボッティチェリに再会

次に向かったのはイタリア絵画の展示室。

ルーヴルの静けさの中、光を受けて輝く絵画たちはまるで時を超えて語りかけてくるよう。

イタリア中世時代の淡い色が美しいフレスコ画も目にすることができます。

イタリアの宗教絵画も。アッシジの聖フランチェスコのこちらの絵画も有名ですね。

レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》には人だかりができていましたが、少し離れて見ると彼女の微笑みが柔らかく感じられます。

ラファエロやボッティチェリの作品にも目を奪われ、ルネサンスの柔らかな光に心がほどけていくようでした。

ダヴィンチの名画

フランス絵画のギャラリーへ

フランス絵画のギャラリーでは、時代の息吹と人間の情熱を感じます。19世紀以降のフランスの名画が集結。

ドラクロワの《民衆を導く自由の女神》は、革命の力強さと希望を象徴する名画。私のお気に入りの絵画です!

フランスを象徴する名画、民衆を導く自由の女神

ダヴィッドの《ナポレオンの戴冠式》では、壮麗な色彩と構図が完璧。

ナポレオン絵画が続きます。

ナポレオンのエジプト訪問を描いた場面
ジャンヌダルクの肖像画

ギリシャ彫刻:時を超えた美の原点

次はギリシャ美術。

そして《ミロのヴィーナス》。光に照らされた白い大理石が、静かな官能を放っていました。

「人間の美を理想化した芸術」とはまさにこのことだと感じます。

形の美しさだけでなく、「永遠の美とは何か」を問いかけてくるような作品たちです。

瀕死の奴隷

英雄があこがれる英雄のアレクサンドロス大王の像も発見!

アレクサンドロス大王像

紀元前530年から520年頃の古代エトルリアの傑作も必見。

古代エジプトの神秘:悠久の時を感じて

次は古代エジプトの展示室へ。

スフィンクス像やミイラの棺、そして色鮮やかな壁画。

何千年も前の人々の祈りや日常が、今もそのまま残っているようでした。

猫の像や香油瓶など、生活に密着した小物にも惹かれます。

文明の深さと人間の想像力の豊かさに圧倒されました。

古代メソポタミアの遺産:文明のはじまりに触れる

続いて訪れたのは古代メソポタミアのコレクション。今回一番時間をかけて見学したエリアです。

《ハムラビ法典》の前では、多くの人が静かにその石碑を見上げています。

法という概念が人類にどれほどの影響を与えてきたのか──その重みを肌で感じる瞬間でした。

バビロンの浮彫や神々の像も迫力があり、古代オリエントの壮大さを実感します。

遺跡にそのまま埋もれていた門

ナポレオン時代の部屋を見学

ルーヴル美術館所蔵の王冠やジュエリーも息を呑むほど美しい。

近代絵画で締めくくる:新しい時代の息吹

最後は印象派を中心とした近代絵画の展示へ。

ドラクロワの情熱から、マネ、モネ、ルノワールへと時代が進むにつれ、光の表現がどんどん自由に。

静かな展示室に柔らかな色が広がり、心がほぐれていきました。

ルーヴルの締めくくりにふさわしい、穏やかな時間です。

おわりに:美術館を出たあとも、心に残る余韻

展示を見終えたあと、ピラミッドが見える「カフェ・マルリー」で一休み。

エスプレッソを飲みながら、さっき見た絵や彫刻を思い返します。

ルーヴルで過ごした数時間は、単なる観光ではなく、自分の内側と静かに向き合う“大人の時間”でした。

古代から現代まで、芸術の歩みをたどった数時間は、まるで時空を旅したようでした。

久しぶりのルーヴルは、以前よりもずっと深く心に残りました。

次は、まだ見ぬ展示室をゆっくり巡ってみたいと思います。

ゆっくり美術鑑賞したい女性におすすめのポイント

  • 朝の開館直後は比較的静かで、写真撮影もしやすい時間帯。
  • 靴は歩きやすいフラットシューズが◎
  • 見終わったら「カフェ・マルリー」または「アンジェリーナ」で休憩を。
  • 夜はセーヌ川沿いを散歩して、ルーヴルのライトアップを楽しむのもおすすめ。
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この記事を書いた人

日本在住の30代。フランス語の通訳・翻訳・日本語講師。フランスの国立大学の歴史学部に在学中。当ブログでは、フランスの旅行・歴史・語学に関する情報を配信しています。海外一人旅歴19年。これまでに30カ国・100都市以上を巡る。フランスは60以上の街や村を訪問。

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