ヨーロッパの歴史を学んでみたいけど、どんな本から読めば良いのか良わからない・・・と思う方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はヨーロッパの歴史に興味のある方に向けて、おすすめの書籍をご紹介します。
- ヨーロッパ旅行の前にヨーロッパの歴史を学びたい方
- 教養としてヨーロッパ史に興味がある方
- ヨーロッパに留学・移住をする方
- 大学で西洋史を専攻しようとしている方
上記のような方に向けて、フランスの大学で西洋史を学んでいる私が、ヨーロッパ史の入門向けの書籍をシェアします。ここで紹介するのは、実際に大学の授業を理解するために全て読んだ本です。入門向けで内容がわかりやすいと思った本をシェアします。
ヨーロッパ全史のおすすめ書籍
もういちど読む 山川世界史 PLUS ヨーロッパ・アメリカ編
学生時代に一度は使ったことのある山川世界史。もういちど読む 山川世界史 PLUS ヨーロッパ・アメリカ編は、ヨーロッパの古代時代から現代までの流れを把握するのにぴったりです。
ヨーロッパ全史
イギリスのベストセラー作家が書いたヨーロッパの歴史の書籍です。ヨーロッパの歴史3000年をコンパクトに1冊に纏めた内容となっています。コンパクトにといっても500ページほどある分厚い本なので、簡単に読み終わる分量ではないですが、ヨーロッパ史をより詳しく知りたい方におすすめの本です。
超約 ヨーロッパの歴史 増補版
古代ギリシャ・古代ローマから現代まで、約2000年以上およぶヨーロッパ史を一冊でマスターできる書籍です。300ページほどある分厚い本なので、読み応え抜群です。
古代オリエントのおすすめ書籍
古代ギリシャ・古代ローマに深く関わっているのが、当時先進的な文明を持っていた古代オリエント。興味がある方は、古代ギリシャ・古代ローマと共に古代オリエント文明についても学ぶことをおすすめします。
ルーヴル美術館や大英博物館にも古代オリエント時代の美術品がたくさんありますので、少しでも知識があると美術館巡りもさらに楽しくなります。
古代オリエント全史
古代オリエントの全体像がわかりやすく学べる本です。古代メソポタミア文明、古代エジプト文明からペルシアまで4000年の興亡が書かれています。古代オリエントの全貌を把握したい方におすすめの書籍です。
古代メソポタミア全史
シュメール、バビロニアからペルシアまで、古代メソポタミアの全体像を知ることができる書籍です。とてもわかりやすく読み進められる本ですので、古代メソポタミアを知りたい方への最初の1冊におすすめです。
古代エジプトのおすすめ書籍
古代オリエント・古代ギリシャ・古代ローマに深く関わっているのが、古代エジプト文明。
古代ローマ時代の英雄カエサルと関係のあったクレオパトラは歴史上の有名人物ですよね。
古代エジプトも古代ギリシャ・古代ローマと深い関りがありましたので、一度勉強しておくことをおすすめします。
古代エジプト解剖図鑑
古代エジプト解剖図鑑は絵や図が多用されていて読み進めやすいです。長いエジプトの歴史から、特に重要なファラオたちがピックアップされています。エジプトへの旅行前や美術鑑賞をされる前にもおすすめです。私の大好きな解剖図鑑シリーズの一冊です。
古代ギリシアのおすすめ書籍
古代ギリシアの歴史
古代ギリシア通史をある程度しっかり学びたい方におすすめなのが、こちらの書籍です。入門向けにわかりやすく、でも詳しく纏まった内容の濃い一冊です。古代ギリシアの通史を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
図説 古代ギリシアの暮らし
古代ギリシアの人々の暮らしと人生を知ることができる決定版のビジュアルガイドです。写真がたくさん載っているので、古代ギリシアにタイムスリップした気分で楽しく読み進められます。
古代ローマのおすすめ書籍
教養としての「ローマ史」の読み方
古代ローマ史の第一人者の木村先生が書かれた本で、長いローマ史を楽しく知ることができる一冊です。私の大好きな「教養としての・・・シリーズ」は、なんといっても読者に寄り添った語り口調で書かれている点が◎。古代ローマ史をこれから学びたい方に最初の一冊としておすすめです。
古代ローマ解剖図鑑
こちらも私の大好きな解剖図鑑シリーズの一冊です。古代ローマの入門書にぴったりで、図もたくさんあり読みやすいです。古代ローマの通史から、歴史的人物、文化、建造物まで、古代ローマ帝国を知るのにぴったりの書籍です。
古代ポンペイの日常生活――「落書き」でよみがえるローマ人
古代ローマ帝国のポンペイでの生活について書かれている本です。内容は詳しいけれども、とても読みやすくておすすめです。
イタリア旅行でポンペイ遺跡を訪れる方は、必読の一冊です!
中世ヨーロッパのおすすめ書籍
中世ヨーロッパの歴史(講談社学術文庫)
ヨーロッパとは何か、王・封建制度・教会の関係を知ることができる一冊です。中世ヨーロッパの入門書としておすすめです。
図説 中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパの農村や都市での暮らしがよく学べる本です。絵もたくさん載っているので、中世ヨーロッパのイメージが掴みやすいです。
中世ヨーロッパの都市の生活(講談社学術文庫)
中世ヨーロッパ最大のフランス・シャンパーニュ市に焦点を当てた一冊です。中世ヨーロッパの都市生活がありありと描かれています。
中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)
イギリスのチェプストー城に焦点を当てた一冊です。中世ヨーロッパの城の生活について詳しく知ることができる本です。
物語のある 中世ヨーロッパ解剖図鑑
中世ヨーロッパの教会・農村・都市についてわかりやすく解説された一冊です。中世ヨーロッパの社会構造から文化まで、絵や図がたくさんあるので、わかりやすく読み解くことができます。上記で紹介した本を読みながら、こちらの解剖図鑑も同時並行で読んでみることをおすすめします。
近代ヨーロッパのおすすめ書籍
ヨーロッパ近代史 (ちくま新書)
ルネサンスから第一次大戦後の20世紀初頭まで、約500年にわたるヨーロッパ近代がわかる一冊です。20世紀初頭までになぜヨーロッパが世界の覇権を取ったのか、読み解くことができます。
海洋帝国興隆史 ヨーロッパ・海・近代世界システム (講談社選書メチエ)
近代ヨーロッパの海洋進出と経済システムについて書かれた本です。大航海時代以降、ヨーロッパ各国が海外貿易を進めて、どのように経済発展するのか知ることができる一冊です。
世界でいちばん素敵なルネサンスの教室
ルネサンスを芸術としてだけでなく、その歴史的意義についても知れる一冊です。写真が素敵で、すらすら読めてしまいますので、ルネサンスを知る最初の一冊におすすめです。
現代ヨーロッパのおすすめ書籍
ヨーロッパ 繁栄の19世紀史 (ちくま新書)
19世紀にヨーロッパが発展した過程がわかります。鉄道、海運、電信などによるグローバリゼーションの発展の様子がわかりやすく学べます。
ヨーロッパ現代史 (ちくま新書)
第2次世界大戦後から現代までのヨーロッパの歴史がわかりやすく学べる一冊です。イギリス、ドイツ、フランス、ロシアを中心に読み解くことができます。
ヨーロッパ統合: 歴史的大実験の展望 (知の再発見双書 122)
欧州統合の基礎を知りたい方に最適の本です。欧州統合までの一連の流れを知ることができます。
キリスト教のおすすめ書籍
ヨーロッパを理解するのに欠かせないのが、キリスト教の知識です。ヨーロッパ史を学ぶのにプラスして、キリスト教の基礎知識を学ぶのもおすすめします。
キリスト教の知識があるとヨーロッパの教会や美術館巡りもさらに楽しくなります。
知れば世界が見えてくる!やさしくわかる聖書の教科書
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三大宗教における聖書の位置づけから、キリスト教の成り立ちや歴史など、知っておきたい基礎知識が学べます。旧約聖書・新約聖書の構成、登場人物、物語の主な場面まで、わかりやすく解説されています。
聖書の解剖図鑑
「旧約聖書」と「新約聖書」の物語が一冊でわかる本です。この一冊で聖書に記された物語の大筋を把握することができます。絵も綺麗で、すらすらと楽しく読み進められます!
図説 地図とあらすじでわかる! 聖地エルサレム (青春新書)
世界三大宗教の聖地エルサレム。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がなぜエルサレムなのか、この一冊でよく理解できます。地図や年表がたくさん用いられて、とても理解しやすい本です。
古代時代から現代までの中東の歴史、ヨーロッパとの深い関りが学べる一冊です。ヨーロッパの歴史がメインの本ではありませんが、キリスト教や古代文明を知るのに必読の一冊です。
まとめ
今回ご紹介した本は、いずれも西洋史を学ぶのにたり、いずれも読みやすい内容で入門向けの本ばかりです。ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです。


コメント