社会人のオンライン留学・海外の大学と専攻の決め方

私は働きながらフランスの大学の学士課程に在籍し、オンラインで勉強をしています。

この記事では、海外の大学や大学院へオンライン留学する際の、志望校を探す際のポイントをお伝えします。

勉強と仕事を両立しながら海外の大学で勉強したいという方へ向けての記事になります。

目次

社会人が海外の大学に行く方法3選

社会人が海外の大学で勉強するための選択肢は3つあります。

  1. 会社を辞めて、留学に行く。
  2. 会社の制度を利用する。
  3. 会社を辞めずに夜間・休日を利用してオンラインで勉強する。

上記の選択肢のうち、会社を辞めずに夜間・休日を利用して大学に通う場合の、大学の選び方をお伝えします。

オンライン留学の際に検討すべきポイント

希望する学部・専攻にオンライン・通信教育課程があるか

希望の大学や勉強したい内容が決まったら、オンラインで勉強ができるかコースの内容を確認しましょう。大学のホームページにどのようなコースがあるか記載されています。

フランスの大学・大学院の場合はオンラインのコースが設定されている場合は、« la formation à distance »や« l’enseignement à distance »と記載されていることが多いです。

学歴や語学力の出願条件

社会人で仕事の経験がある場合、編入や一部の授業が免除してもらえる可能性があります。これについては、大学側に直接確認すると良いと思います。

授業の進め方

授業はどのように進むのか、よく確認するようにしましょう。

私の通っているコースは、基本的に自学自習でテキストを読んで進めていくタイプなので、自分のペースで進めることができます。

オンラインで授業やカンファレンスが開催されることも稀にありますが、参加は任意です。夜中に起きて参加することもありますが、参加できなかった場合は後日録画された授業を見ることができます。

大学によっては、ライブの授業にオンラインで参加する必要があります。ヨーロッパ方面の大学の場合は、ヨーロッパの日中は、日本の夜間になりますので、調整次第では授業に参加できると思います。

アメリカの大学の場合は、アメリカの日中が日本の夜中にあたるので、ライブでの参加が必須の場合は、体力的にかなり厳しいかもしれません。授業の進め方は、事前によく確認することをお勧めします。

1週間の勉強時間の目安

推奨されている勉強時間はホームページに載っていると思います。

留学生の場合は、ネイティブの学生の推奨時間の2倍〜3倍は必要だと思いますので、それだけの時間が確保できるか検討するのが良いと思います。

学費

仕事をしながら勉強する場合、通常よりも卒業までに数年かかる場合があります。学費がどのくらいかかるか確認しましょう。

アメリカやイギリスなど、国によっては学費が高額なこともあるので確認は必須です。

社会人学生用のカリキュラムの有無

フランスの大学は3年間、大学院の場合は2年間通うことになります。社会人の場合は、通常よりも長い期間をかけて勉強することができる場合があります。

私の場合はフルタイムの学生が1年かけて勉強する内容を、2年かけて終わらせるスケジュールで勉強しています。

スクーリングの有無

大学に直接出向く必要のある授業があるか確認しましょう。

特に海外の大学にスクーリングする場合は、会社を休む必要もあると思いますので、カリキュラムはよく確認しましょう。

期末試験の受験方法

期末試験の受け方は重要ですので、よく確認しましょう。

私の大学では3通の方法で試験を受けることができます。

  • 現地の大学で試験を受ける
  • 海外で試験を受ける(日本で受験できます!)
  • オンラインで試験を受ける

年に2回ある期末試験は、現地の大学での受験が必須ということで、候補から外した大学もありました。

卒業資格の内容

通学の場合とオンラインの場合で卒業資格に差があることがありますので、確認必須です。

私の大学の場合は、通学もオンラインも同じ卒業のステータスで、卒業証書に「オンライン課程」の記載はされないようです。

サポートの有無

オンライン留学ですと周りに教授や友人がいないので、大学からのサポートがどの程度受けられるかは確認すべき項目です。

例えば、チューター制度の有無、オンライン上で大学の図書館にアクセスできるのか、ライティングセンターがあるのか等々です。

フランスの大学の場合は、学費が安い分、大学の運営は国の税金で賄われています。ですので、大学からのサポートはあまり期待出来ない印象です。

おすすめの参考図書

海外の大学進学を検討し始めた際に、情報収集のために読んだ書籍です。結果的にオンライン留学という形になりましたが、今後のキャリアを見据えた上での専攻の決定方法など大変参考になりました。

英語圏への大学院留学を検討している方向けの書籍ですが、私のように英語圏以外への大学進学を検討している方でも、参考になる部分がかなり多いです。正規留学を検討している方は、一度は読んでおくことをおすすめします。

まとめ

海外大学へのオンライン留学を考える際に、最低限検討したい項目をまとめてみました。現地留学とは異なる注意ポイントがありますので、すべて確認するのは大変かもしれませんが、だんだんと具体的に志望校を絞ることができるようになると思います。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

留学エージェントの専門の方に、留学について相談してみるのも良いと思います。

始めはわからないことばかりですが、情報収集していくうちに、具体的に志望する海外の大学や専攻が決まると思います。積極的に行動してみてくださいね。

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この記事を書いた人

30代のトリリンガル。フランスの国立大学の歴史学部に在学中。翻訳者と日本語講師もしています。当ブログでは、フランスの旅行・歴史・語学に関する情報を配信しています。海外一人旅歴18年。これまでに30カ国・100都市以上を巡る。フランスは60以上の街や村を訪問。

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